病院について知ろう!

医師や看護師が属する病院組織の部門

病院組織の代表的な部門

病院組織の代表的な部門

病院の規模によって病院内にある組織の数や種類は異なりますが、基本的には管理者をはじめとして診療部や看護部、そして薬剤科などがあります。ここでは、それらの代表的な病院組織について、組織の概要や役割を紹介していきます。

管理者

管理者

病院は法人が運営するものと個人が運営する非法人のものに分けることができます。法人だと、公立の場合は病院の開設者や管理者、医療法人なら理事長が経営面の責任者となり、診療の責任者は病院長が担います。個人の場合は、病院長が経営・診療双方の責任者を担います。

診療部

診療部

診療部は、またの名を「医局」と言います。簡単に言うと、医師の集まりのことです。各診療科に属する医師が集まって情報共有や研修を実施する場所を医局と呼びますが、大病院の場合は各診療科の構成単位として使用されることもあります。診療部をはじめとした医療システムは医師をトップにピラミッド型の組織形態で動いていくのがこれまでの流れでしたが、最近は病気が多様化し医療が高度化していることから、各ポジションの医療スタッフが専門性をいかんなく発揮できるチーム医療編成が重要視されるようになってきました。もちろん、医師の役割は以前と変わりなく重要です。チーム医療において医師は治療方針の決定や実際の治療を行っていきます。そのうえで各機関と連携を取りながら情報収集をして、それを患者に伝えていきます。命令系統の重要なポジションにいながらも、前線で治療を行っていきます。指示決定の良し悪しが提供する医療の質に直結するため、適切な判断力が求められます。

看護部

看護部

看護部は医師の行う診療の補助や患者のケア、そして患者に異常がないかを観察する役割を持ちます。病院で働く医療スタッフで特に多いのが看護部に属する看護師や看護助手です。そして、患者と接する機会が最も多い職種でもあります。そのため、病院の評価に直接つながる重要なポジションです。また、慢性期病棟がある場合は介護系の職種もここに属することになります。

薬剤科

薬剤科

薬剤科は薬のスペシャリストとして医薬品を適切に扱い、患者に提供する役割を持ちます。薬品の管理や調剤、患者への指示などが主な業務です。医療技術が日々進化しているのと同様に、薬剤も日々進化しています。薬剤には副作用があるので、間違いのない知識を持って業務にあたっていく必要があります。

事務部門

事務部門

一般企業と同様、事務部門がなければ病院の運営は成り立ちません。事務部門は「人・物・金」と「情報」を扱います。人事課や経理課、総務課など組織内で細かく役割が分かれており、職員が働きやすい環境を整備しながら病院の運営を支えています。