病院組織と各部門の特徴

ここでは病院についてより詳しく知るために、病院組織や各部門の特徴について紹介していきます。医療を提供する際に中心となる人物は医師です。医師はそれぞれ専門の診療科に属し、患者に対して適切な診療や治療を行っていきます。どの診療科にどれだけの医師が在籍しているのかを知りましょう。また、看護師も同様に診療科目ごとに仕事内容が異なります。求められるスキルが違いますので、自分に合う診療科目はどれかを考える参考にしてください。

薬剤師のスキルを磨くなら病院が最適

病院で働く薬剤師の仕事は大きく2つに分けることができます。まずは、入院患者に使用する薬剤の調剤をする「調剤業務」です。そしてもうひとつが入院している患者に服薬指導を行う「病棟業務」です。臨床医療に直接関わることができるので、スキルアップを目指す薬剤師にとって病院勤務は非常に良い環境が揃っています。また、チーム医療に携わることで新たな知識を学び、仕事の幅を広げることが可能です。最先端の医療に携わりたい薬剤師は病院薬剤師として働きましょう。

看護師の仕事内容は配属される診療科目によって異なります。内科は消化器科や循環器科など内科のなかでも細かく分けられます。患者の状態は様々なので、患者ごとに最適な看護ケアはなにかを考えて行動する必要があります。外科はナースコールの回数が多く、テキパキ働くことが求められます。小児科は子どもが好きな看護師にとってやりがいが大きい診療科ですが、子どもの親への対応に注意する必要があります。そのほか、産科や精神科についても紹介していきます。

数ある診療科のなかでも特に医師の数が多いのは「内科」です。診療の領域が広く多くの患者が訪れます。また、後々開業をしやすいこともあり内科を目指す人が多いようです。その次に多いのが「外科」です。患者の手術を担当する責任の重い立場です。3番目に多いのは「整形外科」です。高齢化に伴い受診する人の数が増えているため、需要が高いです。そのほかには、小児科や消化器科も医師数が多いです。以前までは減少傾向にあった産婦人科も、最近は増加傾向にあるようです。

ここでは、病院組織の代表的な部門について紹介していきます。規模によって組織形態や部門の数は異なりますが、どの病院にも必ず存在するのは「管理者」です。医師が集まる「診療部」では、各診療科に属する医師が集まって情報共有や研修を実施します。看護師が属するのは「看護部」です。看護師は患者と接する機会が多く病院の評価に直接つながる存在なので、病院の看板と言えます。また、薬剤師が属する「薬剤科」、職場環境を整える「事務部門」も代表的な部門です。

各部門の診療科目など特徴を紹介